身体が「ノー」と言うとき

感情を抑圧することは自他の境界が曖昧になってしまうため、多大なストレスも相まって免疫システムが混乱(低下も含む)しやすいという趣旨です。

自己免疫疾患の代表的なもの(多発性硬化症など)やガンなどの免疫システムの混乱によって引き起こされることの多い病気にかかる人は、他人には無類の優しさを発揮するが、自分にだけは特別に厳しいという人が多い(ただし筆者の主観が多く入っている)、という事例を多く述べています。


筆者の個人的な体験や印象が強いため、客観性に乏しいとは言えますが、まあ根幹にある、身体原理の理屈はそこまで大きく間違ってはいないだろう、と言う感じはします。


●免疫の機能はストレスによって大きく左右される

●感情の抑圧は多大なストレスとなる

この2つですね。


また、感情を抑圧する癖は幼少期の親子関係に左右されやすいということも患者の体験から述べています。これもわかる話です。条件付きの愛情しかもらえない家庭にいると、

子供は早期から精神的に自立しなければなりません。でも実際は自立ができるわけはなく、様々な思いが渦を巻きます(子供にかぎらず人間であれば誰でもそうでしょう)。

そこで、感情を殺すことでストレスを感じないように処理する癖をつけてしまうのです。


条件付きの愛情しか与えられない親は、彼らもまた親から条件付きの愛情しか与えてもらっっておらず、その彼らもまた…となります。


気になる人は試しに読んでみるのも良いでしょう。

理学的な話より個人個人の事例的な話が多いので難しくはありません。

本を読みたくなったら

蔵書を軽く紹介しています。

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