兎の眼

灰谷健次郎氏のもっとも著名な作品のひとつ。


ある小学校に新任で赴任してきた22歳の女性教師、小谷先生。

彼女のお仕着せの教育活動になじまない生徒がクラスにおり、頭を抱えることになります。

そんなとき、足立先生という一風変わった先生に出会い、そのクラスの様子をみてから、小谷先生もだんだんと子どもたちとの向き合い方が変わっていく。


小学校の近くにはごみ処理場があり、ゴミを燃やしているときには灰が街を覆うこともあった。その施設で働いている人々は処理場のそばにすんでおり、そこから通う子どもたちは、白い目で見られることもあったが、小谷先生はそこへ何度も通うこととなる。



あたたかい話でした。先生がこどもに食べ物をおごっても許された時代の話です。本当に子どもたちにとって必要な教育が施されたならば、成績なんてものはつかなくなる。

そんな風に思えるお話でした。

本を読みたくなったら

蔵書を軽く紹介しています。

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