木曜日にはココアを

青山美智子さんが綴る12編の連作短編集。
1つの短編のどこかに登場しただれかが、次の短編の主人公になっている、という形式となっています。

そのせいで、人物が登場するたびに「次の主人公はこの人なんじゃないか…!?」と思いながら読めて楽しいです。
とある話での主人公が、別の話にサラッと登場していることもあります。

読み進めるにつれ、一見なんの縁もない人達の話がだんだんと収束していき、ほんのりと絡み合っていたことに気付かされていきます。
一般的な小説とは違い、沢山の主人公(登場人物)の心情を主観で読むことができ、そんな彼らの物語が絡んでいく様子を観ていると、普段の小説とは違う感覚がします。

小さく、可愛く、温かく進んでいく物語をココアと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。木曜日に読むのも、いいかもしれないですね笑

本を読みたくなったら

蔵書を軽く紹介しています。

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