アリスの悩み
――少女アリスは魅惑的だ。繊細で、そのくせ、とんまなこともやらかす。ミーハー的なところもあるのに、人や自分を見る目は鋭い。あるときは小悪魔だったり、あるときは道化師だったりする。思春期の、あるいは思春期前の少女なら、誰でもうなずいたり、くすんと笑ったり、いっしょに、ちょっぴり落ちこんだりするキャラクターが、じつに痛快で、楽しい。――解説・灰谷健次郎
思春期にさしかかった女の子が、すこしずつ大人へと成長していく物語。
アリスはいつも、本意でないドジで失敗ばかりし、愚鈍な自分にほとほと嫌気がさし、自分を好きになれないでいた。「私にお母さんがちゃんといれば、こんな失敗はしなかっただろうし、しても私を包み込んでくれたはずだわ。」と何度も思うアリス。そんなアリスの通う小学校には、気になる2人の女の先生がいた。
この少女のする葛藤は、人間ならだれしもが感じたことのある悩みばかりである。そんな彼女を通して、読み手は、大切なことを考えさせられます。
灰谷健次郎さんオススメの一冊。
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