孟嘗君

宮城谷昌光氏が手がける重厚な読み口かつ軽妙な物語、史書からエッセンスを取りだし緻細に織りなした人々のやりとり。宮城谷氏が人物を通して語る言葉が読み手に染み渡る。


戦国四君として数えられる賢人・孟嘗君。その周囲の人物も存分にものがたりながら人生を追いかけてゆく。


史書と史書の間を埋める宮城谷氏の筆が心地よく、多少のエンターテイメント性が感じられるものの、言葉のひとつひとつに良い味わいがあるためにあっという間に読み進んでしまう作品。


読書好きのあなたに間違いなく勧められる一冊。

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