「殺してやる」止められない本能
人類がなぜ殺人という適応行動をもつのか、その真実に迫る一冊。
過去の殺人事例や、だれかを殺してやろうと考えたことのある人々の証言から、人々が殺人から得るメリットへの考察を進めてゆく。
人類が生物としてもつ「子孫を残す」という目標は、特定の状況下では殺人によって達成されることがある。また、暴力的な事件に男性が多く関わる。それは男性が女性から社会的地位を求められており、男性の社会的地位は資産の多寡だけでなく肉体的な上下関係等が関わってくるからである。
話の範囲は社会心理学周辺となる。極端な人間関係は、その修正のために極端な結果を生む。そんなことを教えてくれる一冊である。
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