掏摸

中村文則氏の代表作とも言える作品。


スリだけを唯一のアイデンティティとして生きてきた主人公は、ある日巨大な組織の動きに絡め取られる。

そのあまりに巨大なうねりに彼はなすすべなく飲み込まれていくが、彼のすることは変わらない。人の財布を、ガムを、富めるものから抜き去っていく。


関わるつもりのなかったものに次々と翻弄されていく主人公。

中村文則氏8作目となる小説。

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