三体 Ⅲ部「死神永生」
話題を席巻した中国SF「三体」の最終部。
まとまって完結したかのように見えたII部から、また突拍子もなく始まるⅢ部である。
書き味が一風変わり、ハードめな記述感が増しており、なにやら時代記、クロニクルを読んでいるような気分になってくる。
タイムラインとしてはII部の上のあたりのところから再スタートするものの、最終的には圧倒的なスケールで全ての行く末を記述されていくことになる。
特に下巻は怒涛の展開が相次いで、1ページごとに世界が変わっていくような臨場感にあふれており、「あぁ、おわった。」と思えるような読後感が皆に訪れると思われる。
「文明は際限なく進化するが、宇宙における物質の総量は一定である」
「文明は存続を第一とする」
「技術爆発と猜疑連鎖」
である。
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