増災と減災
タイトル通り、人為的な行為や行政システムの欠陥によりどのような災害が増えうるのかを手厳しく指摘し、それに対する解決策を提示した一冊。
基本的にはエントロピーの増大則により、環境はある一定の安定状態へと遷移する。そのため自然災害は、急激な太陽活動や地殻変動など、エネルギーのスケールがかなり大きい物理現象の偶発的な活動によって起こることが多い。しかし人為的に環境を変えると、その変わった環境に対する安定状態を目指して環境が遷移するため、その過程で人間が被害を被る(つまり災害が起こる)。その例を多く列挙してくれている。
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