ゆかいな仏教
日本を代表する社会学者のふたりが仏教について色々と対談していくもの。
仏教の、特に起源の部分や部派仏教と大乗仏教の別れや違い、唯識や空の定義について、哲学領域やキリスト教、イスラム教との比較を用いながら微に入り細に入って語り合っていく。基本的には大澤さんが橋爪さんに鋭角な質問を投げかけ、それを深いところから回答していくことであらゆることの定義の輪郭を明らかにしていくという形式をとっている。
特に難しいとされる空の概念や唯識論のベースについて、理論的な堅い言葉だけでなくわかりやすい話し言葉であったり、日常的なことでの例示など、口語ならではのわかりやすさが散りばめられているように感じる。
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