暇と退屈の倫理学
現代人は、豊かであるはずなのに退屈する。
欲しいものを手に入れても、きちんと退屈してしまう。
ヒトとって最も辛い感情が「退屈」であり、それを紛らわすためなら、僕らはなんだってする。
そのような退屈について、哲学からの分析を試みる、現代人必読の一冊である。
暇の分析や退屈の分析に始まり、豊かさとは何かの論考、暇についての考察など、思考は多岐に渡り、仔細に進んでいく。
飽きることのない豊かさとは何か。
退屈に対する適切な処しかた。
我々が目指す、現代を生きる姿とは何か。
人生の、ヒトとしての核心に迫る一冊である。
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