相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法

本書はタイトルそのままのような、カウンセリングの「テクニック」に系統した、インスタントでお手軽な内容の本ではない。


むしろ、「一時間くらいの時間でしか相手から相談を受けられないとき、どのような対応ができると相手のためになるのか」をテーマにしながら、相手を勇気づけるという行為の骨子、構造を分析していく本である。

決して相談してくれた相手をラクに元気付けるマル秘テク、みたいな意味ではない。(それにしてはタイトルがそう読めるように作られているのが、資本主義でものを出版するところの難しさを感じさせる。)


よく傾聴、共感、などといった言葉で人の話を聞くことのポイントが説明されるが、それが実際にはどういう構造になっていてどういう効き方をしていくのかを実用的なレベルで細分化して伝えてくれる一冊である。

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