かがみの孤城

辻村深月氏の小説。

不登校の中学生たちが主人公の小説で、下巻から若干ミステリー味がある。


主人公の女の子が鏡の中の世界と現実の世界を行き来しながら、他の子の素性をだんだんと知っていったり、現実の自分を取り巻く状況の変化に立ち向かっていったりする。

学校に行かなくなった子が、どのような心境で親や先生、友達と向き合うのかが克明に描かれ、読む者に一定の緊張感を与えている。子どもにも大人にも響く物語である。


何気なく進んでいた物語の、実はそこかしこに伏線が張られていて、それが終盤にかけて一気に回収されていく。


教員として、いかに子どもと接するべきかを考えさせられる一冊でもある。

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