立往生のすすめ
日本の文系著名人が若狭にある一滴文庫にあつまって座談会をおこない、その時の話の内容を文字に起こしたもの。表紙にある各人がひとり15分程度ずつ好きなようにしゃべり、その後全員で話をする、というないようになっています。数時間で読み切る程度の文量。
2000年代に亡くなっておられる、戦前生まれの方ばかりであり、その年代の方々が平成初期の世相をみてなにを感じるかが多く語られています。とはいえあまり多くのことを話しているわけではないので、そこまで深い話にはなっていきません。その人の人柄がすこしうかがえるくらいのものです。
歳が歳なだけあって、死に方にまつわる話がおおく、読んでいてどうしても「老人の言わずにはいられないこと」感を感じますが、それは読者の年代によっても変わってくるだろうなあという印象です。
もし興味のあるひとがいるなら、読んでみると面白いかもしれません。
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