侠骨記

宮城谷昌光氏の中国戦国春秋時代の歴史小説。

4篇が蔵された短編集である。


侠骨とは「わが身を惜しまず、人の難儀を救いに駆けつけ、生死の境を渡っても、才能を自慢せず、施した恩を誇るのを恥とする者」の気骨、人格をいう。

魯の里人宰相である曹沫、聖人として中国古代神話上の人物としても扱われる虞俊、周王朝建国の功労者召公奭、五羖大夫と呼ばれた賢相百里奚。以上の四人の物語である。


宮城谷氏の持つ淡々と、しかし情に触れるような温もりのある筆致が味わえる短編集。

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