櫛引道守
中山道の長野県と岐阜県の境のあたりに、薮原宿という村がある。
時代は鎖国時代の日本、ちょうどペリーが来航するあたり。薮原宿は、お六櫛とよばれる、堅いミネバリの木に細い歯を何本も刻み込んだ梳き櫛が名産の地である。主人公の登瀬は、お六櫛職人の娘として生まれる。父は村一番の名工で、父を超える櫛は見たことがなかった。主人公登瀬は、そんな父の職人技にいつも目を奪われて過ごしていた。
登瀬には妹と弟がいる。そして、櫛挽は、男の仕事である。そんな中、家族に一つの事件が起き、そこから雪崩が起こるようにして、家族めいめいのリズムは倒れこんでゆくのである。
人間ドラマと時代劇が得意な木内氏の、3つの賞をいただくことになった作品。
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