子どもと学校

京都大学の教育学部の教授を勤めながら、児童心理カウンセラーとしても有名な河合隼雄氏の、子供に対する教育のあり方についての論を述べたもの。


様々な非行(と一般には扱われるもの)の事例とその涵癒の過程から、子供を取り巻く昨今の状況がどのような影響を子供に与え、またそれが身体表現として表出するかについて明晰な分析がなされる。また、それらを通じて、子供、ひいては我々大人が持っている心のありようを探り、どのような関わり方や在り方が子供にとって良いものとなるのかが述べられている。


教員や福祉という視点に立って読んだ時に、非常にヒントに溢れる、必読とも言える一冊である。

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